関節の痛みは、加齢や使い過ぎ、外傷など、さまざまな要因で生じます。いったん生じると日常生活に支障をきたすことも少なくなく、我慢して過ごしている間に症状が長引くこともあります。当院整形外科では、関節痛を訴える患者さんに対し、まず丁寧に話を伺い、その上で必要な診察・検査を行い、一人ひとりの状態に合わせた治療を提案しています。
受診の目安
関節痛は、自然に治る場合もありますが、放置すると悪化する場合もあります。次のような場面では、早めの受診を検討してください。
- 朝起きたときに関節がこわばり、動かしにくい
- 歩く・階段を上るなど日常的な動作で痛みが出る
- 安静にしていても痛みが続く、または夜間に痛みが強くなる
- 関節が赤く腫れたり、熱感がある
- 外傷後に痛みや腫れが強くなった
特に、腫れや熱感を伴う場合は炎症性の病気の可能性があります。自己判断で湿布や痛み止めを続けるのではなく、一度整形外科を受診することが大切です。
診察で伝えること
関節痛の原因を正しく診断するためには、症状の詳しい経過が重要です。受診の際には、次のような点を整理しておくと診察がスムーズに進みます。
- いつごろから痛みが始まったか
- どの関節が痛むか、片側だけか両側か
- 痛みの強さや性質(ずきずき、しびれるような、こわばる感じなど)
- どのような動作で痛みが強くなるか、また楽になるか
- 安静時と動かしたときの違い
- 朝のこわばりがどのくらい続くか
- 仕事や家事、スポーツなど日常の活動で負担がかかっていないか
あわせて、これまでにかかった病気やけが、現在服用中の薬についてもお伝えください。これらの情報は、診断を進める上で貴重な手がかりになります。
整形外科で行われる検査
当院整形外科では、問診と診察を基本に、必要に応じてX線検査などを用います。X線検査では骨の形や関節の隙間、骨棘の有無などを確認できます。また、関節の軟骨や腱、滑液嚢などの状態を確認するために、超音波検査やMRI検査を検討することもあります。
血液検査が必要な場合は、リウマチや痛風などの全身性の病気を鑑別するために行います。関節液を採取して検査する場合も、炎症の程度を詳しく調べるために行われます。どのような検査が必要になるかは、症状や診察所見によって異なります。
治療の基本的な考え方
治療は、痛みを取り除くことだけでなく、関節の機能を保ち、日常生活の質を維持することを目的に行います。保存療法としては、安静や生活動作の工夫、理学療法、運動療法などがあります。痛みが強い場合には、鎮痛薬や湿布薬、関節注射を用いることもあります。
症状が慢性化している場合や、進行した変形性関節症などでは、手術療法が選択されることもありますが、まずは保存療法を十分に検討し、患者さんの希望や生活状況に合わせて進めていきます。治療方針について不安な点があれば、遠慮なく相談してください。
関節痛は、我慢していれば自然に良くなることもありますが、放置することで症状が固定化することもあります。気になる症状があるときは、一度当院整形外科へ相談してみてください。